ツイてなくても大丈夫ー勢不可使尽


今日のご機嫌はいかがでしょうか。
詩的人の、良螢です。







最近どうでしょうか?ツイてますか?

ツイてないなあ、と思いますか?






仕事でミスをしたり、友人と口論したり、恋人とすれ違いが続いたり、といったことが続くと、なんだかツキから見放されたように感じますよね。

一方、身近にツキまくっている人がいると、なんだか悔しいような、恨めしいような気持ちを抱いてしまって、余計に気分が滅入ってきます。





しかしながら、ツキまくってノリノリになっている人がいるからといって、気にしてしまうのはとても勿体ないと思います。

そのヤキモキした時間が無駄になるかもしれないことが、禅の言葉に現れています。










勢不可使尽


いきおいつかいつくすべからず




法演は自ら解説して「勢い、もし使いつくさば、禍(わざわい)必ず至る」と言い切ります。人間は、たしかに調子に乗りやすいものです。しかも、実はこのときが一番恐ろしいのです。不幸がはじまるのではなく、いわゆるツイているときに破局の兆しが起きているのです。禅者は”薄氷を踏むが如く言動をつつしめ”と教えます。力で勝つ者は力で亡びるのです。

註)法演・・ほうえん。中国宋代の禅僧。

⚫︎出典
『禅語百選』松原泰道(祥伝社)









ツイていないからといって悲観することはないのだと思います。

むしろツキまくっている時のほうが、いつツキが無くなるかと怯えるものではないでしょうか。

自覚して怯えるならばまだ軌道修正できると思いますが、無自覚だと危険度はより高まることでしょう。






ツイてないと思うとき、小さなツキを見つけて積み重ねることでメンタルバランスを整えることができる場合があります。

おいしいお店を見つけたり、空に虹を見つけたり、どこかの猫と目が合ったり。

周囲と比較しなければ、ちょっとしたことで嬉しいような、自分にとってツイてると思えることは案外身の回りにたくさんあるはずです。








ツイてる、ツイてない、と思うのも決めるのも自分自身なら、ツイてることを見つけるのがお得な気がします^^

ツキ始めたら、行けるところまで行きつつも、この禅の言葉を肝に銘じておおきたいところです。








今日も良い一日を。
良螢







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