今日のメンタルバランスはいかがでしょうか。
詩的人の、良螢です。
今日は僕が好きな雰囲気の禅の言葉を紹介します。
与天下人作陰涼
てんかのひとのためにいんりょうとならん
真夏の太陽にさらされるとき、大樹の陰ほどありがたいものはありません。大樹は枝を張って太陽の直射をさえぎって、涼風をもたらしてくれます。自分の暑さをいとわずに陰をつくってくれるのです。この大樹にあたる語に英語のnurse(ナース)があります。〈保護樹・抱擁〉の意味とともに〈保母〉と訳されます。大樹が自分の下の小さな草花の生長を保護するように、保母さんが幼児を保護し抱擁するこころが明確に感じられます。禅者のきびしい修行も、最後は天下の大樹となって、多くの人のために涼しい憩の場を与えるためです。人生の苦悩の直射をさえぎり、心に安らぎの「陰涼」を与えるためです。どんな大樹も初めは一粒の種です。それが太陽や雨風に育まれ、肥料を吸収してしだいに生長するのです。
●出典
『禅語百選』松原泰道(祥伝社)
僕自身のお話しをしますと、人として生まれてきたからには、なにか人の役に立ちたいと思っています。
でも、まだまだ強い想いに至っていないのが現状です。
強い想いがないために、まだまだ自分の範囲でしか考えられないということが多いのです。
僕の性質としては、大旗を振って人を強く先導するということには向かないようです。
ですので、大樹となって静かに陰をつくる、というほうが性に合っているのです。
この、「性に合っている」ということは、とても大事な考え方だと思います。
魚でも渓流を棲み家にしている種類もいれば、大海原を棲み家にする種類もいます。
逆の環境では、当然のようにうまく生きれません。
人間も同じようなものだと思います。
自分が息苦しいと感じている場合、性に合っていない可能性があります。
せっかく大樹になろうとしても、生えている場所が合っていなければ大きく育つことは難しいといえるでしょう。
この禅の言葉は、自分を生長させるための環境になっているのか?という確認の問いかけもしてくれている気がします^^
今日も良い一日を。
良螢
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