お金、仕事、健康、家族、大事なものが離れてしまったら―月落不離天


今日のメンタルバランスはいかがでしょうか。
詩的人の、良螢です。








あなたが大事にしているものは何ですか?






お金でしょうか?

仕事でしょうか?

健康でしょうか?

家族でしょうか?







でもそれらは時に、自分の望みとは無関係に、あなたから離れていくこともあります。





大事なものが離れていく。





これほど辛いことはないかもしれません。





でも、もしかしたらそれは自然の法則として、”起こり得る”ことではないかと僕は考えます。

たとえば人間はずっと立ちっぱなしではいられません。

座ったり、寝転んだり、少なからず”動く”ことが必要です。

ずっと同じではいられないのです。

その ”ずっと同じではいられない”、”動く” ということが、自然の法則のように思います。



そして自然の法則からいけば、本当に必要な大事なことなら、また必ず戻ってくるということです。






地球は太陽の周りをまわっています。

ある地点から1年後、同じ地点に戻ってきます。


また地球は自転をしています。

一日をかけて一周し、太陽は一度地平から姿を消し、また朝に昇ります。


日本では春があり、夏があり、秋と冬を経てまた春になります。

春には花が戻り、鳥が戻ってきます。





もしあなたが今、大事なものが離れてしまっているとしても、ちょうど”離れる時期”にいるのかもしれません。

絶対とは言えませんが、自然の法則という大きな流れを想ってみれば、それはまたいつか戻ってくるということです。

このように考えていることによって、思い煩っていることが少しでも楽になれば良いと思います。
















月落不離天


つきおちててんをはなれず





月は西の空に沈んで見えなくなりますが、翌日になればまたそのすがたをあらわします。昇っては沈むことをくり返しながら、常に天から離れることのない月を、仏法の象徴としたのがこの禅語です。「月と天」という目に見えるものを示しながら、真理としての仏法は何か特別なものとして特別な場所にあるのではなく、「常にここにあるんだよ」と説いたのがこのことばです。真理は目に見えないものですが、常に私たちのそばにあり、離れることはありません。

●出展
『禅の言葉』永井政之(永岡書店)














 水流元在海 (みずながれてもとのみずにあり)

 月落不離天 (つきおちててんをはなれず)




もとはこのような対句になっているようです。



水は流れ流れてまた元の大海にもどる、というのが前句の意味です。

海の水は水蒸気になって一旦海を離れますが、雲になり雨になり川となってまた海に戻ってきます。

これも自然の法則に当てはまりますね。









あなたの中の真理・信念さえしっかり揺るがずに持っていれば、それがたとえ違った形になったとしても、必ずやまたあなたの中へ戻ってくるだろうと信じてやみません。










今日も良い一日を。
良螢







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