もう一人の純粋な自分と対話する―無事是貴人


今日の気分の調子はいかがでしょうか?
詩的メンタルバランサー、良螢です。







魔法使いが現れて、お金持ちに変身させてくれないかな・・・

よく当たる占い師に占ってもらえば幸せになれるかな・・・




素敵な人になりたい、可愛い人になりたい、頭が良くなりたい、お金持ちになりたい、ああなりたい、こうなりたい・・・

あなたにもきっといろんな願望があると思います。

でも、それを自分以外のところに頼ろうとしていないでしょうか?外や他に求めていはいないでしょうか?





無事是貴人

ぶじこれきにんなり




禅者のいう無事は、ほとけや、未知や、救いを、外や他に求めない心の状態です。私たちは、たしかにどろどろの真っ黒な煩悩を持っていますが、その中にも、人間を人間たらしめる純粋な人間性がうずみこめられているのです。外に求めず、自分の中にわけ入って、もう一人の自分に出会う努力をせよと、禅は教えるのです。この「もうひとりの自分」(「宗教的無意識」ともいう)を、自性(じしょう)とも、本来の面目とも、本来の人とも申します。この本来の人にめぐりあえてこそ貴人です。貴人とは「貴ぶべき人」で、「貴族」ではありません。

●出典
『禅語百選』松原泰道(祥伝社)







外に求めなくても、自分の内にいるもう一人の自分は、純粋で、素直で、最もあなたらしい。それはそうですよね、あなたの中にいるのはあなたなのですから。




とはいえ、その自分を見い出せないからこそ、他に力を求めてしまうのですが^^;

まあ、だからこそこういった言葉と出会うのが大事なのだと思います。

この言葉を思い出すことによって、「外に頼りすぎているな」とか「もう一度自分自身に聴いてみよう」と、深みにはまる前に気づけるのだと思います。






もう一人の自分の存在に気づいていますか?

そして、あなたに何と語りかけていますか?





今日も良い一日を。
良螢

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