怒りはどこからくるのでしょう?


今日のあなたのメンタルバランスはいかがですか?
詩的人の、良螢です。






あなたは何かに怒ることはありますか?







現代はストレスが渦巻く社会。

並んでいるのに横入りしたとか、注文したラーメンがなかなか出てこないとか。

冷静に考えれば割りと些細なことに対して、なにかと腹が立ったりイライラすることも多いのではないでしょうか。







ところで、そもそも怒りとはなんでしょうか?






僕は生物的に原点から物事を見ることが好きなので、その方面から怒りの正体を考えてみました。

なぜ生物かというと、人間は人類誕生から100万年ほど経ってもほとんど生物的に変わっていないからです。

原点を探れば見えるかもしれない、ということですね。





怒りとは、自分の領域を侵され、生命が脅かされることで発動される感情のこと。





と、いうふうに考えました。




では野生動物が怒るときはどういうときでしょうか。

縄張りを持つ野生動物なら、その領域を侵されようとしたときに怒りを発します。

子どもがいる群れの場合、子どもを守ろうとして怒りを発します。




怒り、つまり威嚇または攻撃をして他者を排除しようとします。






他者を排除しようとする感情について、思い当たるフシはありませんか?



お店で静かにコーヒーを飲んでいるのにどこかの一団が騒がしいときの苛立ち。あれは自分の静かで心地よいはずの時間が侵されたことからの怒りで、その一団を領域外に排除したいと思う。


理不尽に仕事を振ってくる上司に対する腹立ち。あれは自分の快適な仕事のペースを侵されたという怒りで、その上司を領域外に排除したいと思う。


旦那や彼氏が使ったものを元の場所に戻さないという女性の憤り。あれは自分の快適な生活空間が侵されたという怒りで、その旦那や彼氏を領域外に排除したいと思う。




少し無理矢理にこじつけたところはありますが、似たようなことはないでしょうか。






ここで、問題なのは 怒り=攻撃 だということなのです。生物的に考えて。

攻撃というのは前述したように相手を排除しようという動きです。



極端な話でいうと、年がら年中怒っている人は、年がら年中攻撃を与えて自分の領域から人を排除しているのと同じことだと言えます。

そして気づくと自分の周りに人が誰もいなくなっています。





だからもし、あなたが五年後十年後にひとりぼっちになるのが嫌だったら、

怒りという感情はできるだけ無くす方向にするのが良いでしょう。

(意図的に怒りの感情を使うことは除いて)








えーっ、でも怒りなんて抑えられないよ、と聞こえてきそうですが、確かに難しい。

というのは、怒りは徐々に高まるよりも一瞬でカッと最高点に達する場合が多いからです。





でもどうにかしたい、というあなたに、怒りを沈めるコツをひとつお教えしておきましょう。ただしあなたに合った方法かどうかは分かりません。




その方法とは、心の中で怒りの矛先の相手を「お子さま」と思うことです。小学1,2年生くらいがいいでしょうか。

子どもは感情がむき出しになっている時期でもあり、それを大人と置き換えると、まあお子さまだから赦してやるかという気持ちになります。



お店で静かにコーヒーを飲んでいるのにどこかの一団が騒がしいときの苛立ち。
→おやおや、ずいぶん楽しそうだねえ♪


理不尽に仕事を振ってくる上司に対する腹立ち。
→はいはい、わかったから少し待っててくれるかな。

旦那や彼氏が使ったものを元の場所に戻さないという女性の憤り。
→あらあら、男の子は本当にこういうのダメだなあ。



あくまで例ですが、こういったワンクッションを置くことで、一瞬だけ自分の怒りを和らげます。

いい大人に対してお子さま扱いになりますが、心の中で想うことなので何の気兼ねも要りません。





怒りは一瞬でカッときてしまい、冷静さを失わせてしまうところがあります。

まずは最初の一瞬の怒りを沈めることです。そして冷静さがある部分で的確な対処を考えましょう。



騒々しければ「恐れ入ります、もう少し声を下げてもらえたら助かります」。

理不尽な仕事には「優先度はどのくらいでしょうか?自分の仕事との調整をつけてみます」。

元の場所に戻さない旦那や彼氏には「使ったものは片付けてくれると私は嬉しいんだけどな」。




うまくいくかどうかなんて分かりません。

でも、何もしないで感情のままに怒り、そして誰もいなくなるよりはいいと思うのです。






怒りを沈める方法はほかにもたくさんあります。本もたくさん出ています。

僕なりの怒りの沈め方については、いずれまた機会を得てお話ししたいと思います。










ちなみに、女性が男性に「もっと怒ってよ!」と言うのはまた全く別の話かと思いますのであしからず。







今日も良い一日を。
良螢

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