今日のあなたのメンタルバランスはいかがですか?
詩的人の、良螢です。
前回は「怒り」について話しましたが、(前回記事はコチラ>>クリック)
これは相手があっての怒りについてでした。
でも、怒りというのは相手に対してだけではありません。
自分に対しても怒りを発するときがあります。
このことについて考えてみたいと思います。
なぜ自分はこんなにもダメな人間なんだ!
いったい自分は何度同じ過ちをしているんだ!
あの人を傷つけてしまった!自分はひどい人間だ!
自分に対する怒り。
なぜかというと、生物的にうまく説明ができず、人間独特の精神的な部分だと思うからです。
シカが自分に対して怒るでしょうか。
イノシシが自分に対して怒るでしょうか。
サルやゴリラはもしかしたら反省をすることはあるかもしれませんが、自分に対して怒りの感情を出すということを聞いたことはありません。(僕が知らないだけかもしれません。聞いたことがある人は是非教えてください)
怒り=攻撃であり、自分の領域から他者を排除する心の動きだとすれば、
自分への怒りは、自分への攻撃であり、自分を排除しようとする心の動きになります。
自分から自分を追い出す。
これはどういうことを意味するのでしょうか。
自分を無いものにしようとしてしまう動きと言えます。
自分を無いものにしようとするので、なんでも否定的になってしまいます。
人の話や行為も受け入れられなくなります。
そしてますます孤立を深めていきます。
ただ言っておかなければいけないことは、こういったことは人間独自の崇高な精神がなせるものとも言えるということです。
これをプラスに取れば、自分を見つめて悟りを開く禅僧のような高い精神性を得ることが出来るかもしれないのです。
だから決して否定すべきものではないと思います。
問題なのはおそらく、本人が自覚できていないことかと思うのです。
自分に対して攻撃していることが自覚できていなければ、ただただ孤立へと落ちていってしまうだけになるでしょう。
そうなると鬱や奇病、最悪の場合は……といった事態になりかねません。
このようなことから、自分への怒りは非常に難しくナイーブな問題だと考えているのです。
では、どうすれば良いのか。僕なりに考えてみました。
あなたがもし自分への怒りを発することが多いなら、続きも読んでみてください。
まず、自分への怒りは自分への攻撃だと自覚することが大事だと思います。
次に、自分の愛すべきところを必ず見つけておくべきだと思います。
そしてその部分には怒らないでください。攻撃を加えないでください。
自分に怒りをぶつけて、自分をいたわってあげられるのは、最後は自分自身です。
誰かに助けを求めることだって、自分自身で言葉にするとか行動するとかしないといけませんよね。
自分自身を赦し、いたわることが出来ない人が、何も出来ず、はい上がれず、とても苦しんでいると思います。
そして落ち込んだ心をいたわってあげる優しい心が、愛すべき自分であると考えます。
詩的に言えば、自分の中にいる天使といったところでしょうか。
たとえ悪魔のような怒りで自分が自分に打ちのめされても、後でちゃんと天使の自分がいたわってくれるようにしておくことです。
ほんのわずかでも信じられる自分があれば、たとえ小さくても次への原動力になります。
自分の愛すべきところがない?
いいえ、どこかに隠れているだけです。絶対に天使の部分があるはずです。
そうじゃなければこの世に生まれてきていないと思います。
時間はかかるかもしれませんが、必ず見つかります。見つけてください。
あとはテクニック的なところで、感情的な表現ではなく、具体的な問いかけや疑問の反省へと意識的に変えることだと思います。
なぜ自分はこんなにもダメな人間なんだ!
→なぜ自分はこんなに成績が悪いんだろう?どこを良くすればいいだろう?
いったい自分は何度同じ過ちをしているんだ!
→また調子に乗ったときに口を滑らせてしまった。調子に乗ったときは気をつけよう。
あの人を傷つけてしまった!自分はひどい人間だ!
怒りは攻撃がメインなのに対し、反省は良い未来への自己練磨になります。
自分への怒りをコントロールできるようになれば、
きっとあなたは今以上に人に対して優しくなれると思います。
だって、怒りが攻撃であることを身にしみて気づいたのですから。
こういう話題は書くのにも勇気が要りますね^^;
僕の愛すべき自分はというと……、なんとかいっぱしの人間になれるようにもがいているところ、でしょうか……。
と、こんなことしか書けない自分に対して怒り…ではなく反省をして、まだまだ成長していこうと思います。
ご拝読ありがとうございます。
あなたは愛すべき自分をもっていますか?
今日も良い一日を。
良螢