表具師というのをご存知ですか?
掛け軸や屏風を飾り立てる専門家です。
書や水墨画などは、元は紙の上に表現されます。
そのままだとペラペラで飾ることができません。
表具をすることによって初めて壁にかけたりすることが出来るのです。
ただ、表具師が全国的に少なくなっています。
後継者も育っていないところがほとんどのようです。
そんな中、新潟で表具師に関するニュースがありました。
※画像はイメージです。
11/11(土) 7:55配信 ■親鸞聖人直筆も 自ら修復に喜び 卓越した技能を持つ人を顕彰する厚生労働省の平成29年度「現代の名工」に、県内から新潟市西区の表具師、玉木晴夫さん(68)と上越市の機械器具組立工、上野康秀さん(50)=日鉄住金工材=の2人が選ばれた。https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171111-00000061-san-l15
昭和42年に顕彰が始まって以来、本県の名工は計90人となった。
傷んだ屏風(びょうぶ)などを丹念な作業で修復し、命を吹き込む表具の仕事に53年間携わってきた玉木さんは「地道に取り組んできてよかった」と柔らかな笑顔で喜んだ。
赤塚村(現新潟市西区)で育ち、中学卒業後に東京の表具店で5年間、厳しい修業を積んだ。
地元に戻り、昭和52年に「玉木表具店」を開業。
屏風や掛け軸、ふすまなどを輝きのある元の姿に戻す緻密な作業に黙々と取り組み、技術を高めてきた。
表具師の魅力を「普通は触れることができない貴重な作品も、自分の手で修復できる」と語る。
親鸞聖人直筆とされる掛け軸の修復を手掛けたときは、さすがに緊張したという。
傷んだ作品の修復では、薬剤で染みやカビを慎重に取り除き、破れた部分に裏側から和紙を幾重にも貼り合わせて乾かす。
貼り合わせる際に使うのりの厚さは調整が難しく、熟練の技が必要だという。
「神経を使う仕事。
失敗は必ず起こると思いながら、急がないようにしている」 最近は、ふすまや壁紙の貼り替えの仕事が多いという。
生前に故人が書いた直筆の文字を、遺族の依頼で屏風や掛け軸にしてよみがえらせることも少なくない。
「お客さんの喜んでいる顔を見るのが一番の幸せ」と顔をほころばせる。
「伝統的な技術が絶えてしまうのは悲しい。
次の世代にしっかり伝えたい」。
後進の育成にも力を入れ、県内各地の講習会などで指導に当たる。
「職人に終わりはない」と、自らも技術の極みを目指して腕を磨く日々だ。
(松崎翼) 引用 - Yahoo!ニュース
こういった文化的なことは、日常生活からどんどんなくなっているため、需要も少なくなっています。
需要が少ないということは、携わる人も減っていき、ついには伝統的な技術が絶えてしまうことになります。
時代の流れは致し方ないことはありますが、稀少なものはいずれ価値が高まっていくでしょう。
興味のある若い人にはどんどん触れてほしい分野です(´-`*)
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