やれるだけのことをやったのならー天真に任す


今日のメンタルバランスはいかがでしょうか。
詩的人の、良螢です。







予期せぬことが起きたとき、あなたはどのように振る舞うでしょうか。






たとえば、からだに癌の疑いがあると言われたとき。

この例のポイントは「癌の疑いがある」ということで、まだ癌だと確定したわけではないということです。





それでも、普通なら不安で不安でどうしようもない精神状態になるのではないでしょうか。

昨日までは普通に暮らしていたのに、もう癌になってしまった気になって目の前が真っ暗になるかもしれません。





でも本当に癌かどうかは、検査の結果を見てみなければわからないわけです。

決まったわけでもないのにあれこれと詮索して、いたずらに自分を追い詰めるとますます精神状態が沈んでいくことになるでしょう。





こういった予期せぬこと(良くないこと)が起きたとき、どうすればよいか。

まずは気持ちを落ち着かせることだと思います。

ゆっくり息を深く吐く深呼吸が手助けしてくれるでしょう。

そしてやれるだけのことをやる、最善を尽くしておきます。

上の例でいえば、病院の検査に最大限協力するとか、念のため色々と整理をしておくとか、になるでしょうか。

やれるだけのことをやったら、あとは「なるようになるしかない」といった、ある種の開き直り精神が必要になるかと思います。





やれることはやったのだから、あとは結果を待つ。

結果が出たら、その結果に対してまた適宜動いていく。

「なるようになるしかない、あとは、天に任せる。」

やるだけのことをやってこそ、こういうことが言えるのだと思います。












天真に任す


てんしんにまかす




曹洞宗の禅僧であった良寛和尚は生涯に多くの漢詩や和歌を残したが、これは「生涯懶立身」で知られる詩の中のことば。良寛和尚ほど、時代を超えて多くの人に愛されてきた禅僧はいないでしょう。権威から離れ、世間の評価や体裁も気にせず、自由無碍(むげ)、無欲恬淡(てんたん)とした生き方に憧れる人も多いようです。「天真に任す」とは、すべてのこだわりを捨て、流れる水のように、空の雲のように、ただ自然の道理に身を任せようということです。良寛のごとくとは言わないまでも、せめて私利私欲に振りまわされない生き方をこころざしたいものです。

●出典
『禅の言葉』永井政之(永岡書店)











よく、天命だとか宿命だとかと言います。

前述のような癌の例が実際に起こったとき、それはやはり天命と言うほかはないのかもしれません。




その代わりに、自分の命に関わることが起きたとき、いろいろな気づきが出てくると思います。

家族の大事さが身にしみたり、自分の無力さを痛感したり、これから何を為すべきかなどを考えたりするでしょう。







予期せぬことの中には、いろいろな要素が詰まっています。

これまでの反省点が浮き出てきたり、これからのメッセージが隠されていたりもするでしょう。

すべてを悲観的にとらえるのではなく、悲観の中に輝く宝石が隠れていることも、忘れてはいけないと思います。








あ、ちなみに僕はいまのところ癌はありません。たぶん、ですが^^;








今日も良い一日を。
良螢







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